人の手で揉んで作る ということ
手もみ茶をいただきました。本当に貴重な高価なもので恐縮です。
さしまでも手もみの製法は現在は伝統の技術を守るという意義で継承されており、商業的なものではないそうです。
新茶祭りにて見学のチャンスがありました。朝から数時間かけて暖かい板の上、腰をまげてずっとずっとお茶をもむのです。大変な時間と労力をかけても、チェーン店に卸すには遠く及ばないパッケージ数にしかなりません。
そのうえ、ほとんど休みなく数時間も中腰で作業するものですから、肉体的な厳しさがあるそうです。かつては手もみの技術者、伝道者であったが、腰の痛みで引退したという方がいらっしゃいました。
自らお茶を作ろうと試みましたので、わかります。楽な姿勢よりきつい姿勢の方がもめるのです。
機械化 が経済を支える現代。より安く、早く。
一方、完成のために圧倒的なマンパワーに頼ることは伝統的な製法、手法というくくりの中では珍しくないものかもし
れません。個人の負担に依存しない継承ができるかどうか、素晴らしい文化を後世につなぐために求められているかもしれません。
手もみ茶を味わう
小皿にちょっと出しただけでも、なんだか趣を感じます。
針金のように細く、長く、繊細な形状が手もみ茶の特徴です。比較すると煎茶はかなりパウダリーに感じられます。
爽やかで禅を感じる香りです。ダージリンのファーストのような、青くて輝きを秘めた香りも感じられます。さしま茶はすこし甘い気がするのですけれど、やはり同じく野菜系の甘みもあるように思います。
入れすぎたような。
茶葉が躍るこの光景がとても好きです。
絵にかいたような茶ですよ。
驚愕の旨味 旨汁
アミノ
アミノだ
ツイッターで、上出来なお茶葉旨味がすげぇ、といった情報を得ます。まさにそうです。
出汁だー。これは出汁。
味が濃いんです。濃いお茶の渋みとか苦みも強いイメージとは異なる、旨味が強い。後味を感じるほどの旨味。
もはやスープのようです。
葉っぱの汁で旨味ってなんだよって頭抱えるレベル。
うーん…やや葉っぱ時代の原形を感じられるこのお姿。誰がどう思いついてこのようにうまい汁ができるということになったのか、もっと知りたい。
アンパン登場
ペアリングも研究したいぞ。というブログの管理人。
メイラード反応!
和には和でしょ(?)
アンパン焼きました。手ごね+レトルトあんこ。
うむ、ネットで見たパンのレシピにレトルトあんこを入れただけで特殊な工夫は何もしていない、まさに、あんをつつんだパンであるな。シンプルな甘さが逆にお茶を引き立てる。
手もみ茶も、自然の力を秘めた若葉+伝統の職人技でできたシンプルな逸品。
シンプル×シンプル 最高に和らぐ。
いや、手もみ茶がすごすぎてアンパンがおいしく感じたのかもしれない。
この茶、異次元である
茶葉を広げてみました。
ちぎれたり破けたりしていないことがわかります。
世の中には知らないおいしいお茶があるものだとよーく思い知りました。。
手もみ茶は非常に繊細です。開封後は長期の保存がきかず、冷蔵庫での保管が推奨されています。
でも、好き。
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