建設業経理士検定 1級 合格しました

勉強

メモ残しておきます

建設業勤めじゃないですが、合格しました。

家事育児仕事と並行となると、自分のキャパと能力では1科目ずつが限界でした。

資格で受ける金銭的メリットはゼロですが、継続して勉強を続けることで衰えを防ぐことができると思っているし、これを脚立的に上級資格へ挑戦したいと考えています。

前提として関連する内容がある資格として日商簿記2級、FP2級、証券外務員1種を4年以上前に取得済みです。スクールは利用していません。独学です。

試験は、財務諸表、財務分析、原価計算の順番で同一日中に行い、受験する科目の時間帯のみ試験会場に行く形式です。財務諸表は9:30から、原価計算が14:30財務分析は忘れてしまったのですが、試験時間90分なので12時半とかだったのかな…と推測します。

親ならではの事情として、試験実施日が日曜日なので通常使っている保育施設は休みでしたから、家族や休日保育の事情と相談して受験しなければなりませんでした。試験会場と休日保育施設が遠いと諸表と原価はお預け開始と終了に間に合わない可能性があるので注意が必要です。

全般

100点中20点が論述で1、10点強程度の配点で穴埋めか正誤判定で2、主に計算をさせる大問が3,4,5の五項目で構成されます。配点は5が最も大きく30から40、3と4で残りというイメージです。

全科目共通ですが、同じ大問の中で算出した値を後続の設問で使用することも珍しくないので、この場合、上の方の設問でミスを犯すとその大問で莫大な点数ロスを起こします。

論述は何か書けば何かもらえるの心意気で、ダメでもイマジネーションで埋めましょう。間違っていても減点はされず、加点がないだけです。

論述は自己採点が難しく、採点の基準も明らかではありません。模範解答のような洗練された文章を試験時間中に仕上げるのは仮にわかりきったことに対して行う場合でも難しいのではないでしょうか。

ゆえに、80点中70点を目指す資格ともいわれたりです。勉強する際はその気持ちで取り組みました。

まれに、予備校出版のテキストには掲載されていないような事項が出題されることがあります。しかし、100点中100点がそんな事柄で占められていることは絶対にないはずです、必要なのは、取るべき点数を落とさないこと、80点中70点でも、10点は落とすことができるし、論述で半分加点が付けばその倍間違えることができるのです。

これは私の考えですが、特に時間がない人は論述対策をしすぎないことです。私もおろそかにした方です。大問2の穴埋めおとび正誤判定、各公式を何のために使うのかを頭に入れておけば何かしら書くことができるはずです。そして考えたことがないような事項が出題されても、知識はイマジネーションの糧になり、何かしら空白を埋める助けになることでしょう。余裕があれば模範解答を音読するのがよいです。

本番ではB4サイズの用紙を計算用紙にもらいます。紙面の使い方を想定しておきましょう、場所が足りなくなってあわててしまうとつらいので。

自分の知っている地域だと千葉は千葉駅周辺エリアに試験会場が設定されることが多いです。稲毛のモノレールが最寄り駅の大学さん、直近は千葉みなとエリアのホテルが会場でした。茨城は水戸エリアの建設関連団体の建物が会場になっているみたいです。

受験票で初めて会場を知る形になります、一定期間は受験地域変更が可能です。今年はコロナのせいで?受験票の発送が遅れ、受け取ったときには会場変更不可の時期でしたものの、隣県の会場の方がアクセスが良いときは移るもの方法です。

財務分析 / 日商簿記受験者には一番なじみが薄い?

日商簿記2級から建設業経理士に進まれる方も少なくないかと、自分もそうでした。最も内容が遠いのがこの科目です。ただし公式の暗記で攻めやすいので一番最初か最後に寄せるのが戦略的だと思い、私は最初にこちらを取得しました。

日商2級は、おそらく試験日が今日だったのだろうと思うのですが(20200115)試験内容がかなりの鬼畜だったということをTwitterで拝見しました。皆さん本当にお疲れ様でした。

日商簿記より証券外務員で勉強した要素が近いです、株式投資などの活動を自身でやっていらっしゃればそのご経験も活用しうる内容です。

テキスト 20日60時間でうかる!建設業経理士1級最短合格テキスト&問題集 財務分析

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20日60時間でうかる!建設業経理士1級最短合格は、出版社がもうないのか、新品が出回らず非常に高価な値段で中古本が販売されているのみになります。今だからの感想ですが、合格するだけなら、財務分析の教科書は不要です。実はグーグ先生のお世話になってよく調べていました。

自分の場合、過去問をひたすら回転し、公式と出題形式を体に叩き込むことが合格に続くルートでした。

公式の名前を見れば、その数式が何を意味しているのかはだいたい想像できますので、分母と分子を当てはめていきましょう。資本回転率…とか、やっかいなのはアルファベット系ですが大文字が何の意味なのか分解するところから始めて、やっているうちに手が覚えていきます。

論述に配点が20あり、80点中70点の獲得を目指す試験で単純な人為的計算ミスは致命傷です。過去問の周回は電卓の精度と速度の向上に役立ちます。本番は検算をしたくなったり、まわりの強者オーラに圧されることで意外と時間を計画通りに使えないこともあります、余力を残して解き終わり大問1を除いて満点に近い点数を各回取得できるまで回しました。

テキスト部分がついているテキストとしてはパタ解き等と呼ばれているこちらが定番です。テキストに最新の過去問と、数年間振り返って代表的な大問の出題形式がピックアップされています。可能であれば、古い過去問題集と、最新のパタ解きがあれば理想的です。

建設業経理士1級財務分析 出題パターンと解き方 過去問題集&テキスト

出題される公式をひとまとめにした表を手元に用意しながら勉強するのがおすすめです。忘れていたもの、間違えたものにマーカー等でしるしをつけておき、試験直前に会場到着後、最終確認のわずかな時間でその公式を最後に脳に塗り込みましょう。

解説がついていない過去問はネット(建設業経理士 過去問 でググる)から入手することができます、財務分析の場合は解説がなくても、公式に対して合っているかあっていないかなので、比較的そういった無料のものを利用しやすい内容です。

財務諸表 /ひねくれものはこいつか?

一番内容が小難しく、平均して合格率も低いのが財務諸表です。科目合格が5年間有効であるが財務諸表は最も時間がかかり、5年経ってしまう場合があるから最後に持ってきてはいけないという方もいらっしゃいます。

日商だと商業簿記の内容が役に立ちます。科目が、未成工事支出金等、建設業経理士独特の項目になっていますが基本的な仕分けのルールは同じです。

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とにかくこの科目が一番しんどかった

※個人の感想です。

最後の精算表で途中に間違えるとそこから先それを使って計算するから引きずられてその2倍3倍失点するんですよ。凡ミスしなければいいわけなんですけど、配点箇所になる場所はその出題において理解と知識を確かめるキーになっている問題なので、その時点で新要素だったりするわけなんです。

大問5は点数のボリュームも大きいのでできるだけ間違いたくない場所なのに、例えば貸倒引当金とかで1項目、間違えばその流れで当期純利益やらなにやら数値がずれ続けてここで10点失う大出血をおこします。

それでいて大問2もカバーしてる範囲が広くて覚えても覚えても追いつかない状態で結果的に買った本が増えました。で、最終的には過去問周回に落ち着きました。

出題パターンと解き方 過去問題集&テキスト と 合格するための過去問題集の組み合わせがおすすめです。間違えた場所、疑問点はTACのわかるシリーズに帰り、問題を解く作業を行おうと取り寄せたものの、家に帰ればママ業なのでそんな時間はありませんでした。もうがむしゃらに時間さえあれば過去問周回!って感じです。

本番でも過去の出題に類似した問題が出ること=大問3,4は基本的に失点してはいけない、大問2は大問1の勉強になっていると信じて大問1の仕上がりにこだわらないこと、80点中10点は間違ってもいいこと、を信じて解き続けました。大問1は、やはり大問2や3,4のやりこみででっち上げ力がついていく実感がありました。

精算表を解く場合は記入用紙が必須で印刷しなくてはいけないのが地味に面倒でした。

原価計算 / 工業簿記の内容に近い

原価計算の大問5は完成工事原価報告書の作成が継続して出題されています。これはなじみのない項目でしたが、途中よののそひじきですね、操業度差異等の項目を問われるのはマストですし(パブロフ君勢でした)、大問3と4では総合や組別など原価計算の出題が頻繁にあるため、工業簿記の学習はかなり役に立ちます。簿記2級から時間をあけずに一科ずつ攻める場合、原価計算を最初に落とす戦略も有効です。

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 20日60時間でうかる!建設業経理士も購入しましたがこちらは正直あまり使っていません。テキストとしてパタ解きがあれば十分です。対策の方法が財務分析と同じくひたすら解いて出題の形式に慣れることと、間違えた項目はテキストに返って理解を確かめることです。

おすすめの手順としては、パタ解き収録の抽出問題、最新過去問を2,3回ミスが減るまで回します。この時点で疑問があった項目はテキスト部分に帰って読み込みます。

だいたいの出題形式に慣れたら過去問の周回に入ります。自分の実感では過去であれば過去であるほど易しいです。パタ解きでやった問題が数値や聞かれ方を変えて出題されていることがわかりますし、大問5に関してはほとんど同じです。材料の払い出しの単価の計算方法、等価係数があるかなしかなど、新しいほどややこしい要素や計算工数が増えている印象です。

聞かれている事項の計算方法を覚えている必要があるので意外と暗記が必要なのも特徴です。

現時点の最新試験である第27回では予備校の解答速報が割れました。大問5で、払い出しの単価の設定について、先入先出法を用いている中で返品が発生したものの処理です。結果的には、この項目は未成工事出金残高の算出にしか絡まない、つまり間違えても失点はおそらく4点ほどになりますから、抑えるべきところをきちんと押さえていれば間違えていても致命傷にはなりません。

これが完成工事原価報告書の材料の項目だと、もらい失点につながる恐れがありました。残念なことに、先入先出を使った単価で計算するのか、購入単価で計算するのか公式の見解は不明です。問題文に通常の払い出しと同様に処理するとあることから、TAC説の先入先出を適用するべきでは?という意見が多いように感じました。これをやると差異が残るのではないかと思われてなんとなく馴染まないのですが…とりあえず、こういう、予備校でも意見が割れるような出題を落とした=不合格ではないのでご安心ください。

過去問をどんなにやりこんでも、今までに出題されていない事項は必ずあるものです。過去に問われてきたこと、もてる知識で対応できる箇所を落とさなければよいだけなのです。大問4でも工程別組別総合原価計算は聞きなれないものでしたが前半部分はオーソドックスなものでしたし、大問3は償却率の設定を見落とさなければ過去問の色違いのようなものです。アレンジがちょっとトリッキーな回でしたが、それでも4人に1人は合格できました。

諦めずに粘りましょう!そして電卓力大事!

最後に

いろんな事情や思いで受験されている方がいらっしゃるかと思います。この資格は上位の一部割合に属する一定数が合格する資格ではありません。全体の7割を取得すればよいのです。つまり3割は間違えてよいということです。満点は取らなくていい、一番じゃなくていいから、あまり自分にプレッシャーをかけすぎずでいいと思うのです。

自分だけかもしれないですが、やらなくてはいけないこと、やりたいことが多くて、でもちゃんとできなくて、できるだけ頑張って、疲れ果てて、そんな自分も嫌で仕方なくて、でももっと頑張りたくて、結局しんどい、でも自分の果たす役割はそれを許さない、無限にループする気持ちを抱えて走り続けるしかありませんでした。

子供と遊んだり、手の込んだ料理をしたり、いわゆる親らしいことが勉強や仕事を諦めればもっとやれるだろうって、とても悩みました。

子供が起きていて自分が勉強をしているとき、子供はワークを一定量解いたら休憩にアニメを見るを繰り返していました。試験終了後、息抜きをしたくて私が勉強をしなくなったら子供もワークをやらなくなってしまいました!今はワークをやっていた時間は早く寝てしまうとか、パズルをやったり人形を出してみたり、子供なりに好きな遊びにいそしんでいます。

どっちがいいのやらですが、自分は無限ループから抜け出せていないものの、あれは子供を放っといているようで、実はあれは子供と一緒に勉強をする、という活動が成り立っていたのかなと振りかえっています。

そして、スマホがあるから時計をあまり持ち歩かないんですよ、それで急に自分の腕時計を出してみたら人知れずお亡くなりになっていたのですから驚きました。急遽夫にお仕事用のを貸していただくという事態に…

時計の準備は必ず!

時計が見えるところについていない会場も普通にありますゆえ><

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